アリーナ・イルナゾヴナ・ザギトワさんについて調べました。
アリーナ・イルナゾヴナ・ザギトワ(ロシア語: Алина Ильназовна Загитова、ロシア語ラテン翻字: Alina Ilnazovna Zagitova、2002年5月18日 – )は、ロシア、イジェフスク出身のフィギュアスケート選手(女子シングル)。
2018年平昌オリンピック金メダリスト。2017年グランプリファイナル優勝。2017/2018欧州選手権優勝。2017/2018ロシア選手権優勝。
人物
イジェフスク生まれ。ムスリムでタタール系の血を引いている。父親はアイスホッケーのコーチで、妹サビーナもフィギュアスケートをやっている。名前のアリーナは、ロシア新体操の名選手で2004年アテネオリンピックの金メダリストのアリーナ・カバエワに由来する。憧れの選手はカロリーナ・コストナーとエフゲニア・メドベージェワ。
キャラクターグッズやファンシーグッズを好んで身の回りにおいている。中でもリラックマがお気に入りで、ジュニア時代にプレゼントされたコリラックマのティッシュカバーは長年愛用している。2016グランプリファイナルでプレゼントの袋を持っていた羽生結弦に一つくれないかとお願いしてくまのプーさんのぬいぐるみを譲り受けたことがあり、部屋に飾っている。また、坂本花織にはスヌーピーのぬいぐるみをおねだりし、もらったことがある。日本料理が大好物であると語っており、世界ジュニア選手権優勝のお祝いに祖母が寿司ロールを買ってくれると約束してくれたという。将来の夢は日本食レストランを経営すること。箸の使い方は父から教わった。
2018年5月26日にはモスクワで秋田犬を贈呈された。贈呈式にはロシア訪問中の安倍晋三首相も出席した。
秋田犬を抱くザギトワ。左から秋田犬保存会会長を務める衆議院議員の遠藤敬、ザギトワ、安倍晋三、安倍昭恵
ザギトワは日本で行われた平昌五輪開幕前の合宿に参加した際、秋田犬への愛を公言すると、地元関係者が贈呈を決定。モスクワでの贈呈式でザギトワは、秋田犬保存会の遠藤敬(Takashi Endo)会長からメスの子犬を贈られた。贈呈された秋田犬は「勝る(まさる)」という意味を込めて「マサル (Масару)」と名付けた。なお同年7月には「マサル」のいとこでオスの子犬の「マサオ」が朝青龍明徳に贈呈された。2018年11月に日本の繊維メーカーエアウィーヴと広告出演契約、同年12月にザギトワとともにCMデビューを果たした。なお、今回販売するペット用マットレスは数量限定商品であり、収益は公益社団法人秋田犬保存会に寄付されることになっている。
経歴
金メダルを獲得した平昌オリンピック
アリーナ・ザギトワの発音(ロシア語)
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5歳の時にスケートを始めたが、専門的にフィギュアスケートを始めたのは7歳から。それまではただ滑走していただけであり、競技を始めて3年経過した10歳まで表彰台には上ったことがなかった。
2014年末、12歳の時に、ある大会に出場するためモスクワに滞在していた際、母に懇願し2014年ソチオリンピックでロシア団体金メダルを獲得したユリア・リプニツカヤを育てたことで名声を得ていたエテリ・トゥトベリーゼの元を訪れる。3回転ジャンプすら飛べなかったため即入門とはいかなかったが「もう一度、見たい」と年明けにモスクワへ来るよう促される。2015年から親元を離れ、モスクワに住む祖母と同居しながらトゥトベリーゼの元でトレーニングを開始するも「自発的に練習することを理解できていない」と、わずか3か月で見限られた。その後、同じリンク内でアンナ・ツァリョーワの指導を受けていたが、怪我の療養を経て故郷に帰ろうと決意し、花束を持ってトゥトベリーゼの元へ挨拶に行ったところ「もう一度試してみましょう」と声を掛けられ再び指導を受けることになった。
2015-2016シーズン、ロシアジュニア選手権では9位となった[要出典]。2016年ジュニアグランプリの派遣選考となる国内大会の一つでは、モスクワ予選で12位と予選敗退し、ジュニアグランプリへの出場が危ぶまれたが、結果的には出場した[要出典]。
2016-2017シーズン、ジュニアグランプリに出場。1戦目のサン・ジェルヴェ大会は優勝で国際大会デビュー戦を飾る。2戦目のリュブリャナ杯では紀平梨花、本田真凜に敗れ3位だったものの、ジュニアグランプリファイナル進出を決めた。ジュニアグランプリファイナルでは、ショートプログラムとフリースケーティングでジュニアクラスの世界最高得点を出し、ジュニア選手として史上初の200点超えとなる207.43点で優勝した。初出場のロシア選手権では銀メダルを獲得。世界ジュニア選手権では、自身の持つFSと総合得点のジュニア歴代最高得点を更新し優勝した。
2017-2018シーズン、シニアデビュー戦のロンバルディア杯ではSPにてシャーロットスパイラル→カウンターからの2回転アクセルを試みるが転倒し3位と出遅れる。しかし、フリーで自己ベストで世界歴代4位となる218.46点を得点し逆転優勝した。グランプリシリーズに参戦し、中国杯、フランス杯に出場。2戦ともSPの3回転ルッツ-3回転ループの連続ジャンプで転倒し、表彰台圏外からスタートするも、FSで巻き返し連勝。グランプリファイナルも制し、続くロシア選手権も初優勝となった。
右足の怪我で休養していた絶対女王エフゲニア・メドベージェワとのシニア初の直接対決となったヨーロッパ選手権では、SP・FSともノーミスで1位となり、世界歴代2位の合計238.24点で初優勝した。それまで個人戦13連勝していたメドベージェワは合計232.86点で2位となり、絶対女王に約2年ぶりに土を付けた。
平昌オリンピックはOARの選手として15歳で初出場。団体戦はFSで滑走し、銀メダル獲得に貢献。個人戦のSPでメドベージェワが先に出した自らのSP歴代最高得点となる81.61点を、わずか20分後に82.92点で更新した。続くFSでは3回転ルッツ-3回転ループの連続ジャンプが単独になってしまうが、2本目の3回転ルッツに3回転ループを付ける驚異的なリカバリーを披露し、メドベージェワと156.65点で同点となる。SPとの合計得点239.57点でそのまま逃げ切り、オリンピック金メダルを獲得した。15歳9ヶ月での金メダル獲得は、1998年長野オリンピックで優勝したタラ・リピンスキー、2014年ソチオリンピック団体戦で優勝したロシアのメンバーであるユリア・リプニツカヤ以来史上3番目の若さ[要出典]。
グランドスラムに王手がかかった世界選手権は、最大のライバルであるメドベージェワが右足の怪我の療養で欠場したため、初優勝の大チャンスで迎えた。SPでは連続ジャンプの着氷が若干乱れ2位となるも、トップとは僅か0.76差と十分逆転可能な位置でSPを折り返す。しかし、FSでは演技後半の最初の3回転ルッツでまさかの転倒。その後に6本のジャンプが詰まっていたためミスの連鎖を止めることが出来ず、続く2本目の連続ジャンプである2回転アクセル後の3回転トゥループでも転倒。さらに、執念で2本目の3回転ルッツに3回転ループを付けようとするも3回転ループで再び転倒。会場では惨劇を目の当たりにした観客の悲鳴が響き渡り、プログラムは崩壊した。7つのジャンプ要素のうち、3つの転倒に加えて3本のジャンプで回転不足判定を受ける悲惨な結果となり、表彰台にすら届かない総合5位。個人戦連勝記録も10連勝でストップし、新星として快進撃を続けてきたシーズンは号泣で幕を閉じた。SP後にはオリンピックの後にイベントが続き、「練習に戻るのが難しかった」と話していた。
2018-2019シーズンは世界選手権の悪夢から約半年後のネーベルホルン杯から始動し総合238.43点と高得点で優勝。しかし、GPヘルシンキのSPでは、連続ジャンプの2つ目の3回転ループが単独ループになったり、FSでも1つ目の連続ジャンプが回転不足を取られるなど苦戦したが何とか優勝する。続くロステレコム杯でも、FSにて最後の3回転フリップが2回転フリップになるなど調子を取り戻せず、総合得点はGPヘルシンキより低い点数に留まった。SPのリードに助けられ連勝し、グランプリファイナルに駒を進めるが、その連覇を狙ったグランプリファイナルでは3回転アクセル装備で快進撃を続けていた紀平梨花とシニア初激突。SPではノーミスを決め紀平に続く2位と逆転優勝を狙える位置についたが、FSは3回転ルッツからの3回転トーループが抜けてしまい点数を伸ばせず、紀平にさらに差を広げられ準優勝に終わった。ウォームアップ中にテレビのケーブルに引っかかって捻挫するというアクシデントがあり、その影響がFSに出たと思われる。しかし、続くロシア選手権でもSPはノーミスの演技を見せて首位で折り返すが、FSではジャンプの転倒や抜け、スパイラルが解けてしまうミスを連発し、同門の後輩ジュニア勢に次々と抜かされ総合5位まで沈んだが、翌年の欧州選手権のロシア代表3人のうちの1人には何とか選ばれた。
その連覇を目指した欧州選手権。SPを首位で折り返すも回転不足を取られたり最後の3回転フリップの着氷で手が付きそうになるなど点数を伸ばせず、翌日のFSも連続ジャンプで抜けや転倒のミスを連発したほか、5本のジャンプで回転不足を取られ、格下で同じロシア代表のソフィア・サモドゥロワに逆転を許し銀メダルに終わった。
技術
エキシビションでトラ柄衣装で踊るザギトワ
ショート、フリーともに基礎点が1.1倍になる後半に全てのジャンプ要素を固め打ちで跳ぶ変則的な構成が特徴。フリーにおいて全てのジャンプ要素を後半に跳んだ史上初の選手である[要出典]。
2016年ジュニアグランプリサン・ジェルヴェ大会では女子選手として史上6人目となる3回転ルッツ-3回転ループ(3Lz-3Lo)のコンビネーションジャンプを成功させた。
また、片手や両手を上げながら跳ぶ”タノジャンプ”を跳ぶことができ、より多くの加点を得ることができる[要出典]。
記録
女子シングルジュニアクラスショートプログラム世界最高得点 70.92(2016JGPファイナル、2017年にアレクサンドラ・トゥルソワが更新)
女子シングルジュニアクラスフリースケーティング世界最高得点 136.51(2016JGPファイナル)
女子シングルジュニアクラスフリースケーティング世界最高得点 138.02(2017年世界ジュニア選手権、2018年にアレクサンドラ・トゥルソワが更新)
女子シングルジュニアクラストータル世界最高得点 207.43(2016JGPファイナル)
女子シングルジュニアクラストータル世界最高得点 208.60(2017年世界ジュニア選手権、2018年にアレクサンドラ・トゥルソワが更新)
女子シングルジュニアクラス史上初200点超え(2016JGPファイナル)
女子シングルショートプログラム世界最高得点 82.92(2018平昌オリンピック)
主な戦績
プーチン大統領とザギトワ
2018年平昌オリンピックで金メダル
2017年ジュニア世界選手権優勝
国際大会
大会/年 2015-16 2016-17 2017-18 2018-19
冬季オリンピック 1
世界選手権 5
欧州選手権 1 2
GPファイナル 1 2
GP フランス国際 1
GP 中国杯 1
GPヘルシンキ 1
GP ロステレコム杯 1
CS ロンバルディア杯 1
CS ネーベルホルン杯 1
世界Jr.選手権 1
JGPファイナル 1
JGPリュブリャナ杯 3
JGPサン・ジェルヴェ 1
ユーロユース五輪 1
国内大会
ロシア選手権 2 1 5
ロシアJr.選手権 9 1
詳細
2018-2019 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2019年1月24日-25日 2019年ヨーロッパ選手権(ミンスク) 1
75.00 4
123.34 2
198.34
2018年12月20日-22日 ロシアフィギュアスケート選手権(サランスク) 1
80.62 12
131.41 5
212.03
2018年12月6日-9日 2018/2019 ISUグランプリファイナル(バンクーバー) 2
77.93 2
148.60 2
226.53
2018年11月16日-18日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯(モスクワ) 1
80.78 1
142.17 1
222.95
2018年11月2日-4日 ISUグランプリシリーズ グランプリヘルシンキ(ヘルシンキ) 1
68.90 1
146.39 1
215.29
2018年9月26日-29日 ISUチャレンジャーシリーズ ネーベルホルン杯(オーベルストドルフ) 1
79.93 1
158.50 1
238.43
2017-2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2018年3月19日-25日 2018年世界フィギュアスケート選手権(ミラノ) 2
79.51 7
128.21 5
207.72
2018年2月21日-23日 2018年平昌オリンピック(平昌) 1
82.92 2
156.65 1
239.57
2018年2月9日-12日 2018年平昌オリンピック 団体戦(平昌) – 1
158.08 2
団体
2018年1月18日-20日 2018年ヨーロッパ選手権(モスクワ) 1
80.27 1
157.97 1
238.24
2017年12月22日-24日 2017-2018ロシア選手権(サンクトペテルブルク) 1
78.15 1
155.44 1
233.59
2017年12月7日-10日 2017/2018 ISUグランプリファイナル(名古屋) 2
76.27 1
147.03 1
223.30
2017年11月17日-19日 ISUグランプリシリーズ フランス杯(グルノーブル) 5
62.46 1
151.34 1
213.80
2017年11月3日-5日 ISUグランプリシリーズ中国杯(北京) 4
69.44 1
144.44 1
213.88
2017年9月14日-17日 ISUチャレンジャーシリーズロンバルディアトロフィー(ベルガモ) 3
71.29 1
147.17 1
218.46
2016-2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年3月13日-19日 2017年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(台北) 1
70.58 1
138.02 1
208.60
2017年2月11日-18日 ヨーロッパユースオリンピックフェスティバル(エルズルム) 1
58.30 1
128.76 1
187.06
2017年2月3日-5日 ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(サンクトペテルブルク) 1
74.46 1
142.36 1
216.82
2016年12月22日-25日 ロシアフィギュアスケート選手権(チェリャビンスク) 3
74.26 2
146.95 2
221.21
2016年12月8日-10日 2016/2017 ISUジュニアグランプリファイナル(マルセイユ) 1
70.92 1
136.51 1
207.43
2016年9月21日-24日 ISUジュニアグランプリ リュブリャナ杯(リュブリャナ) 1
68.09 4
109.29 3
177.38
2016年8月24日-27日 ISUジュニアグランプリ サン・ジェルヴェ(サン・ジェルヴェ) 1
68.07 1
126.30 1
194.37
2015-2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2016年1月21日-23日 ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(チェリャビンスク) 12
52.85 8
108.08 9
160.93
プログラム使用曲
2018年ヨーロッパ選手権
2016年ジュニアグランプリファイナル
シーズン SP FS EX
2018-2019 『オペラ座の怪人』より
作曲:アンドルー・ロイド・ウェバー
振付:ダニイル・グレイヘンガウス カルメン組曲
作曲:ロディオン・シチェドリン
振付:ダニイル・グレイヘンガウス 『I am A Survivor』映画トゥームレイダーより
作曲:2Wei
2017-2018 映画『ブラック・スワン』より
作曲:クリント・マンセル
映画『ムーンライト』より
作曲:ニコラス・ブリテル
振付:ダニイル・グレイヘンガウス バレエ音楽『ドン・キホーテ』より
作曲:レオン・ミンクス
振付:ダニイル・グレイヘンガウス 『Afro Blue / Eye See You / Wade in the Water』
ボーカル:ジャズメイヤ・ホーン
2016-2017 オペラ『サムソンとデリラ』より
作曲:カミーユ・サン=サーンス バレエ音楽『ドン・キホーテ』より
作曲:レオン・ミンクス 「ピンクの豹」
作曲:ヘンリー・マンシーニ
2015-2016 映画『ピンクの豹』
作曲:ヘンリー・マンシーニ ミュージカル『ゴースト』
作曲:デイヴ・スチュワート、グレン・バラード
CM出演
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