黒木 華(くろき はる)さんプロフィール

黒木 華さんについて調べました。

 

黒木 華(くろき はる、1990年3月14日 – )は、日本の女優。

大阪府出身。京都造形芸術大学芸術学部映画学科俳優コース卒業。パパドゥ所属。

 

くろき はる
黒木 華
生年月日 1990年3月14日(28歳)
出身地 日本の旗 日本 大阪府
身長 164 cm
血液型 B型
職業 女優
ジャンル 映画ドラマ舞台
活動期間 2010年
活動内容 2010年:舞台デビュー
2011年:映画デビュー
2014年:映画『小さいおうち』出演
事務所 パパドゥ
主な作品
映画
舟を編む
小さいおうち
母と暮せば
リップヴァンウィンクルの花嫁


テレビドラマ
純と愛
リーガルハイ
花子とアン
天皇の料理番
真田丸
重版出来!
みをつくし料理帖
西郷どん

 

略歴

幼いころより母に連れられて映画や芝居を見て育ち、地域活動の芝居で演技を褒められたことをきっかけに演技が好きになる。全国大会で優勝実績もある演劇の名門・追手門学院高等学校に進学して演劇部に所属し、「演劇部のエース」として1年時から3年間主役を務めていた。女優を志して卒業後は映画制作や演劇を学べる大学への進学を希望し、自宅から通える京都造形芸術大学芸術学部映画学科俳優コースに進学、林海象、東陽一らに師事して演技を学ぶ。

学内製作の作品にキャスティングの声がなかなか掛からなかったことから大学在学中の2009年に野田秀樹の演劇ワークショップに参加、オーディションに合格して翌2010年6月のNODA・MAP公演『ザ・キャラクター』にアンサンブルとして初舞台に立ち、デビューした。その傍ら、著名な劇団であるYouth Theatre Japan (YTJ)に所属し、ミュージカルに出演。[要出典]さらに2010年9月のNODA・MAP番外公演『表に出ろいっ!』では野田秀樹、中村勘三郎との3人芝居でヒロインの娘役のダブルキャストの1人として舞台に立った。翌2011年にはNODA・MAP公演『南へ』、阿佐ヶ谷スパイダース公演『荒野に立つ』、蜷川幸雄演出『あゝ、荒野』などの舞台作品に出演し、演劇界の期待の新人として注目を浴びる。

一方で2011年には『東京オアシス』にメインキャストとして映画に初出演した。2012年には『おおかみこどもの雨と雪』で声優初挑戦。2012年度後期のNHK連続テレビ小説『純と愛』に夏菜演じるヒロインの同期社員役で出演し、「表向きは柔和だが実は陰険」という腹黒いキャラクターを演じてその高い演技力が評判となり、知名度を高める。翌2013年には連続テレビ小説『純と愛』、『リーガル・ハイ』第2シリーズなどのテレビドラマでレギュラー出演し、映画でも初主演(ダブル主演)した『シャニダールの花』や『舟を編む』での演技が評価され、キネマ旬報ベストテンや日本アカデミー賞など、日本の主要映画賞で計7つの新人賞を受賞した。

2014年にはオーディションを経て『小さいおうち』で山田洋次監督作品に初出演し、同作での演技により第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。日本の女優では左幸子、田中絹代、寺島しのぶに次いで史上4人目であり、23歳での受賞は日本人最年少となる。映画祭の総評では「(黒木の)演技力は群を抜いていた。」と評された。銀熊賞受賞に際しては、内閣官房長官の菅義偉(当時)も祝意を示した。同作では第38回日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞も受賞。また、その年最も活躍し将来の活躍が期待できる俳優に贈られるエランドール賞新人賞も受賞した。
映像外部リンク
『幕が上がる』映画予告編 – YouTube
冒頭で灰皿を投げつける先生役を演じている。

2015年2月28日公開の『幕が上がる』(監督:本広克行)では黒木が高校・大学と演劇に没頭し、舞台役者としてプロのキャリアをスタートしたことから演劇部の顧問役としてキャスティングされた。作品中では弱小演劇部の運命を一転させる重要な役回りを演じており、映画評論家の清水節らがその存在感を高く評価している。同年4月期のTBSテレビ60周年特別企画『天皇の料理番』での好演が話題を呼び、同年12月12日公開の『母と暮せば』では第39回日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞を受賞。前年に続いての「連覇」となった。2年連続の最優秀助演女優賞受賞は、第32, 33回に連続受賞した余貴美子以来6年ぶり、史上2人目の快挙である。

2016年4月スタートの『重版出来!』で連続ドラマ初主演。同年秋には第29回東京国際映画祭のフェスティバル・ミューズを務める。
人物・エピソード

人物像として、派手さのない「どちらかと言えば“地味”な顔立ち」や「温かみや素朴さを感じる“和風美人”のたたずまい」、「芯が強く意志を貫くまっすぐさ」「人間としての器量の大きさ」を感じさせるような品位から、しばしば「昭和的」「純日本的」なイメージであると評される。映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』の監督を務めた岩井俊二は民族的な風貌の役者が台頭するハリウッドの傾向を引き合いに、黒木はむしろ「最も現代的」であり「平成の最先端女優」であると評している。岩井はCMの演出を手掛けた際に黒木を評して「文学的な香りがする女優」とも語っている。

大阪出身で、かなりのお笑い好き。第23回東京スポーツ映画大賞の授賞式では千鳥やテンダラーのファンだと明している。NHK『あさイチ』にゲスト出演した際にはバナナマンの大ファンであると明かし、いつもは物静かでキャピキャピではない黒木が「バナナマンの前では『キャーっ』となる」とマネージャーも語っている。気になる若手芸人としては金属バットを挙げている。

2003年、小学6年生の時に関西の人気バラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』に依頼者として出演したことがある。
出演
映画

MADE IN JAPAN 〜こらッ!〜(2011年10月1日、北白川派 / マジックアワー / 京都造形芸術大学映画学科)
東京オアシス(2011年10月22日、スールキートス) – ヤスコ 役
BUNGO〜ささやかな欲望〜 告白する紳士たち 「握った手」(2012年9月29日、角川映画) – 綾子 役
草原の椅子(2013年2月23日、東映) – 遠間弥生 役
舟を編む(2013年4月13日、松竹 / アスミック・エース) – 岸辺みどり 役
シャニダールの花(2013年7月20日、ファントム・フィルム) – 主演・美月響子 役(綾野剛とのW主演)
くじけないで(2013年11月16日、松竹) – 柴田静子(青年期) 役
小さいおうち(2014年1月25日、松竹) – 布宮タキ 役
銀の匙 Silver Spoon(2014年3月7日、東宝) – 南九条あやめ 役
繕い裁つ人(2015年1月31日、ギャガ) – 葉子 役
幕が上がる(2015年2月28日、ティ・ジョイ) – 吉岡美佐子 役
ソロモンの偽証(松竹) – 森内恵美子 役
前篇・事件(2015年3月7日)
後篇・裁判(2015年4月11日)
母と暮せば(2015年12月12日、松竹) – 佐多町子 役
リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年3月26日、東映) – 主演・皆川七海 役
エミアビのはじまりとはじまり(2016年9月3日、ビターズ・エンド) – 夏海 役
永い言い訳(2016年10月16日、アスミック・エース) – 福永 役
海賊と呼ばれた男(2016年12月10日、東宝) – 小川初美 役
ちょっと今から仕事やめてくる(2017年5月27日、東宝) – 五十嵐美紀 役
海辺のリア(2017年6月3日、東京テアトル) – 伸子 役
散り椿(2018年9月28日、東宝) – 坂下里美 役
日日是好日(2018年10月13日、東京テアトル / ヨアケ) – 主演・典子 役
億男(2018年10月19日、東宝) – 大倉万佐子 役
ビブリア古書堂の事件手帖(2018年11月1日公開予定、20世紀フォックス映画 / KADOKAWA) – 主演・篠川栞子 役(野村周平とのダブル主演)
来る(2018年12月7日公開予定) – 田原香奈 役

テレビドラマ

連続テレビ小説(NHK)
純と愛 第1話 – 第76話・第148話 – 第149話(2012年10月1日 – 12月27日・2013年3月27日 – 28日) – 田辺千香 役
花子とアン 第4週 – 最終週(2014年4月24日 – 9月27日) – 安東かよ 役
スピンオフスペシャル 朝市の嫁さん(2014年10月18日、NHK BSプレミアム)
大河ドラマ (NHK)
真田丸(2016年1月 – 12月) – 梅 役
西郷どん(2018年1月 – ) – 西郷糸 役
まほろ駅前番外地 第8話(2013年3月1日、テレビ東京) – 宮本由香里 役
リーガルハイ(2013年10月9日 – 12月18日、フジテレビ) – 本田ジェーン 役
世にも奇妙な物語’13 秋の特別編 「ある日、爆弾がおちてきて」(2013年10月12日、フジテレビ) – 永峰はるか / パルカ 役
グーグーだって猫である(2014年10月18日 – 11月8日、WOWOW) – ミナミ 役
グーグーだって猫である2 -good good the fortune cat-(2016年6月11日 – 7月16日)
オリエント急行殺人事件(2014年1月11日 – 12日、フジテレビ) – 三木小百合 役
天皇の料理番(2015年4月26日 – 、TBS) – 高浜俊子 役
重版出来!(2016年4月 – 6月、TBS) – 主演・黒沢心 役
みをつくし料理帖(2017年5月13日 – 7月8日、NHK) – 主演・澪 役
獣になれない私たち(2018年10月10日 – 、日本テレビ) – 長門朱里 役
疑惑(2019年2月予定、テレビ朝日) – 白河球磨子 役

劇場アニメ

おおかみこどもの雨と雪(2012年7月21日、東宝) – 雪(少女期) 役
花とアリス殺人事件(2015年2月20日公開、ティ・ジョイ) – 萩野里美 役
バケモノの子(2015年7月11日公開、東宝) – 一郎彦(少年期) 役
未来のミライ(2018年7月20日公開、東宝) – ミライちゃん 役

舞台

ザ・キャラクター(2010年6月20日 – 8月8日、NODA MAP、東京芸術劇場)
表に出ろいっ!(2010年9月5日 – 28日、NODA MAP、東京芸術劇場) – 娘 役(太田緑ロランスとのWキャスト)
南へ(2011年2月10日 – 3月31日、NODA MAP、東京芸術劇場) – あまねに似た少女 役
荒野に立つ(2011年7月14日 – 8月12日、阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS、東京 / 地方) – 田端 役
あゝ、荒野(2011年10月29日 – 12月2日、蜷川幸雄演出、埼玉 / 東京) – 芳子 役
飛龍伝(2013年1月23日 – 27日、ゴーチ・ブラザーズ、本多劇場) – 主演・神林美智子 役(玉置玲央とのW主演)
SEMINAR セミナー(2013年12月13日 – 29日、栗山民也演出、東京 / 兵庫) – ケイト 役
赤鬼(2014年6月4日 – 15日、青山円劇カウンシルファイナル、青山円形劇場) – 主演・あの女 役
書く女(2016年1月21日 – 31日、二兎社、世田谷パブリックシアター) – 主演・樋口一葉 役
お勢登場(2017年2月10日 – 26日、東京・シアタートラム / 3月1日、福岡・福岡市民会館 / 3月4日・5日、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ) – 主演
ワーニャ伯父さん(2017年8月27日 – 9月26日、新国立劇場 小劇場) – ソーニャ 役
ハムレット(2019年5月9日 – 6月11日、Bunkamura シアターコクーン / 森ノ宮ピロティホール)- オフィーリア 役

テレビ番組

探偵!ナイトスクープ(2003年1月17日、ABC)※依頼者としての出演
岩井俊二映画祭presents マイリトル映画祭(2012年3月4日 – 、BS日本映画専門チャンネル)
旅するフランス語(2018年10月3日毎週水曜日0:00-、NHK教育テレビジョン))※出演及びナレーションを担当

CM

日本映画衛星放送 BS日本映画専門チャンネル(2012年)
SUNTORY
ウイスキー角瓶(2012年)
サントリーオールフリー(2014年2月 – )
オールフリー コラーゲン(2015年)
SMBC日興証券 NISA(2012年)
ダノンジャパン ダノンオイコス「脂肪0 ストロベリー」篇(2015年)
トヨタ自動車「TNGA STORY」(2015年) – 長野 役
資生堂「TSUBAKI」(2016年)
NTTドコモ「Mr.Children&docomo 25周年」 – 母 役(2017年7月 – )
ロッテ シャルロッテ「NEW OPEN篇」(2017年10月 – )

その他

第29回東京国際映画祭 フェスティバル・ミューズ(2016年)

書籍
写真集

黒木華写真集 映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』より(2016年6月、リトルモア、ISBN 978-4898154427)

受賞歴
映画

2013年度
第5回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞(『シャニダールの花』『舟を編む』『草原の椅子』)
第26回日刊スポーツ映画大賞 新人賞(『舟を編む』『草原の椅子』ほか)
第87回キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞(『舟を編む』『シャニダールの花』『草原の椅子』『まほろ駅前番外地』『くじけないで』)
第35回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞(『舟を編む』『シャニダールの花』『草原の椅子』『くじけないで』)
第37回日本アカデミー賞 新人俳優賞(『舟を編む』『草原の椅子』)
第56回ブルーリボン賞 新人賞(『草原の椅子』『舟を編む』『シャニダールの花』)
第23回東京スポーツ映画大賞 新人賞(『舟を編む』『草原の椅子』)
第23回日本映画批評家大賞 新人賞(『草原の椅子』)

2014年度
第64回ベルリン国際映画祭 銀熊賞 (女優賞)(『小さいおうち』)
第38回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞(『小さいおうち』)

2015年度
第89回キネマ旬報ベスト・テン 助演女優賞(『母と暮せば』『幕が上がる』『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』)
第39回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞(『母と暮せば』)

2016年度
エル シネマ大賞 2016 ベストアクトレス賞
第26回日本映画プロフェッショナル大賞 主演女優賞(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)
第40回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)

2017年度
第32回高崎映画祭 最優秀助演女優賞(『海辺のリア』)

テレビ

2015年度
第85回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 助演女優賞(『天皇の料理番』)
東京ドラマアウォード2015 主演女優賞(『天皇の料理番』)

2016年度
第89回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演女優賞(『重版出来!』)

その他

2014年度
平成26年度京都府あけぼの賞

2015年度
第39回エランドール賞 新人賞

 

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